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とふとりかたり

弟殺し

日曜日、映画の後、相方とランチビアなぞしながら諸々萌え話をしていて、今年の大河は燃えないと言う話をしていた。まあ、大河の場合主人公はいい子チャンになってしまうので、つまらない場合が多いけど、今回それだけじゃないなあ。主役がしょぼい分弁慶に大物を持ってきたのはいいけど、格が違い過ぎて悲惨な事になっている。タッキーも相手次第ではもう少しよさも出たのにバランスが悪すぎた。どう観たって弁慶の方が主人になってしまう。サッカーや野球でもそうだけど、ドラマの配役もバランスだ。主役クラスばっかり持ってきても成り立たない。松平健は「草燃える」の義時が好きだった。無口で何考えてるか判らない弟。ちなみに歴代大河の義経で私が一番好きなのは「炎立つ」の野村宏伸だ。弁慶の時任三郎といいコンビだった。女好きで武将としては天才的だけど人間としては子どもみたいで困った奴だったが、愛嬌があった。美化された伝説の義経ではなく、よくも悪くも人間の性〈さが〉を描いたいいキャラだった。「炎立つ」自体私的に大河ベスト5にはいる。

と言う訳で“弟殺し”だ。義経も兄に殺される。大河では権力争いの話が多いので、よく兄弟で血で血を洗う話が出てくる。昔は跡取り以外は家来扱いだから弟も不満を持つし野心もある。血を分けた弟は一番のライバルだからまっ先に殺される。兄弟同士が仲がよくても現勢力に不満を持つ一派が弟を担ぎ上げる。同じ母の血を引く実の兄弟で殺し合う、そこには当然愛憎交じった確執があって実に萌〜なのです。

中でも一番は「太平記」(<マイナンバーワン大河)の尊氏と直義。殺したくないのにどうしようもなくて、弟に毒を飲ませる、弟知っていて飲む。「殺した。弟を殺した」真田広之の慟哭が胸を締め付けるすごい名場面だった。高嶋政伸がまたいい弟役者でね。
二番は「独眼竜政宗」の正宗と小次郎。この二人には他に母親の愛を争う関係もあって萌えた!岡本健一の弟がまた可愛くての。跡継ぎは守役やらなんやらが周りに一杯つけられて、母親から引き離されるから、どうしても弟の方が母と親しくなってしまう。この兄弟と母の三角関係もよくあるが、これは母が岩下志摩ですっごい愛憎の激しい人でわが子を毒殺しようとしたりして、これまたものすごい萌でしたよ(原田芳雄との兄妹もまた怪し気でこれも萌え)。こちらもお家が分裂する事を防ぐ為母を殺せず変わりに弟を切腹させようとし、弟も納得するのだけど、死ぬ前に母に一目会いたいと行った事が兄の逆鱗に触れ、斬られてしまう。や〜萌〜
独眼竜は面白かったけど、ある意味オーソドックスなつくりで面白みは足りなかった。このシーンは岡健の可憐さと志摩姐さんの迫力で素敵なものになっている。
by yamato_asuka | 2005-11-29 01:03 | テレビ
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